苗木の植え付けは、落葉後の秋から春の芽出し前が良い。特に秋植えは、活着がよくその後の生育も良い。
植え付け前に、下表の方法で消毒した後、乾かないうちに植え付ける。
防除薬剤 | 倍数 | 白紋羽病 | 紫紋羽病 | 浸漬 |
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フロンサイドSC | 500倍 | ◯ | ◯ | 約20分 |
ベンレート水和剤 | 1000倍 | ◯ | ✕ | 約10分 |
トップジンM 水和剤 | 500倍 | ◯ | ✕ | 約10分 |
植え穴は、直径60〜100cm位深さ60cm位と少し大きめに掘ることにより、後の生育も良くなる。(できれば、耕運して土を砕いておくと良い。)
土壌改良として、適量の完熟堆肥・熔リン・石灰・炭の粉等をよく土と混和して埋め戻して定着する。
接木部に、接木テープ等が巻かれている場合は取り除く。丸葉苗の場合は、接木部を地上に出す程度にし深植えしない。
わい化苗の場合は、品種接木部を地上20〜25cm位に出して定植する。根は、初根を促すため先端を3分の1位切り詰めて広げ植える。
肥料は、植え穴には入れず、根が定着してから促す。
秋植えで、凍害の心配がある場合は、苗木の上部に厚紙などを巻いて予防する。(米袋などを切って使用すると良い。ビニール等は凍害が出るので使用しないようにする。)
同時に、野ネズミ・野ウサギによる食害の対策も行う。
春植えの場合は、12時間位根部を水に浸して十分吸収させてから定植する。
乾燥しやすい時期でもあるので、植え付け後の灌水も行う。(植え付け後、乾燥防止のためワラやビニールマルチをすると生育も良くなる。)